果物解説

グァバとは?果肉だけではなく葉っぱまで栄養抜群! 果物別解説-グァバ編

ハイサイ!前回は島バナナについてお話ししました。

今回はグァバ編、ジュースで飲んだことのある人は多くても、生の果実を食べたことのある人は少ないのではないでしょうか。スーパーフードとも言われるグァバの魅力について話したいと思います!

要点まとめ

・芳醇な香り、淡い味わい
・わずか1/9個で1日分のビタミンCが取れる!?
・スムージー、ジャム、グァバ茶…トロピカルフルーツの楽しみ方

 

グァバってどういう果物?

グァバはフトモモ目フトモモ科、バンジロウ属に属する果物です。和名は蕃石榴(バンジロウ)、英名はguavaです。石垣島を含む八重山地方ではバンチュルなどとも呼ばれています。

このような感じで生っています。沖縄やハワイなど、南の島へ旅行に行った方は木に生っているのを見たことがあるかもしれません。しっかりと栽培されているものももちろんありますが、野生でもたくさん生えているので実はそこまで珍しい果物ではありません。

「フトモモ科」や「バンジロウ」に対する雑学

フトモモ科というとなんとなく桃を連想する名前ですが、桃はバラ科です。他の熱帯産フルーツであるレンブなどと同じ科ですね。

レンブの実

バンジロウという名前の由来はもともと沖縄地方の方言でバンシルーと呼ばれていたものが訛ったものと言われています。

実は赤や白があり、種類も豊富です。とても香りがよく、甘い南国の香りがします。味は甘み・酸味がありますがやや薄味で、さっぱりとした風味が楽しめます。食感は赤色のものはねっとり、白色のものはさっくりとした口当たりです。

和名の蕃石榴を見ていただければわかる通り、ザクロ(石榴)に似たところがあり、硬い種が入っています。パッションフルーツのパリパリとした種よりさらに硬く、噛むとガリっというくらいです。噛み砕けないほどではないですが、初めて食べたときにはびっくりされるかもしれません。

種は食べすぎるとお腹を下す可能性があります。

 

グァバは追熟(収穫後に置いておき熟成させること)する果物ですが、種は硬いままなので気になる方は取り除いてもいいでしょう。ただし、種の周りの果肉が一番甘いため少々もったいないです。やはりおすすめは種ごとミキサーで砕いてスムージーにすることですね。食べ過ぎるとお腹を下すとはいっても、スムージー1杯分くらいの量ならば問題はありません。

グァバは非常に栄養価も高いです。この後に紹介しますが薄味で栄養価が高いというドラゴンフルーツに似た特徴を持っています。お互いの味を邪魔しないので、まとめてスムージーにしてしまうのもおすすめですよ。koppariで提供するものの中にもグァバが入ったものはもちろんあります。絶妙な配合による味のバランスを楽しんでください!

グァバの栄養について 美容・健康に効果的!

では、グァバの栄養についてお話していきます。

グァバの栄養素(抜粋)

ビタミンC(228.3mg)
・βカロテン(374μg)
・ビタミンE(0.73mg)
・葉酸(49μg)
・パントテン酸(0.451mg)
・カリウム(417mg)
・食物繊維(5.4g)
タンニン
ケルセチン
※()内は100g中の含有量を記載

特徴的なものはこのあたりです。

それぞれの栄養素の効能は以下の通りです。

ビタミンC 免疫力向上抗酸化作用(アンチエイジング効果)
βカロテン 視力低下・眼精疲労予防、抗酸化作用
ビタミンE ホルモンバランスを整える、肩こり・生理痛・冷え性改善
葉酸 胎児の健全な発育、貧血、認知症予防
パントテン酸 LDL(悪玉)コレステロール低下、リラックス効果、免疫力を高める
カリウム 高血圧予防、むくみ予防、美肌効果、ダイエット効果、夏バテ予防
食物繊維 便秘改善、生活習慣病予防、満腹感を得やすい
タンニン 肌を引き締める、下痢の改善、生活習慣病予防、美白作用
ケルセチン 血流改善、高血圧予防、LDL(悪玉)コレステロール低下

非常に健康的な効果が揃っています。さらに掘り下げてみてみましょう。

 

2-1.とんでもないビタミンC含有量!グァバ1/9個でOK!

グァバは大体1個300g程度です。そして、上で紹介した100g当たりのビタミンC含有量は228.3mgです。そして、この数値は成人が1日に必要なビタミンCのおよそ3倍です。

つまり、グァバ1/9個程度でもう1日に必要なビタミンCを摂取できてしまうということです。スムージー一杯に入れる分にしても十分ですね。

ビタミンCは抗酸化作用(アンチエイジング効果)がよく知られていますが、他にコラーゲンの材料になったり、ストレスを和らげる効果があったり、美白効果があったりと様々な効能があります。

さらに、ビタミンCには免疫力を高める効果があり、風邪にかかりにくくする、もしくは風にかかった後に早く元気になるのに役に立ちます。

そして、このビタミンCはβカロテンビタミンEとともに摂取することで更に効果が期待できます。栄養素同士の相乗効果により、グァバを食べることで健康増進、美容促進効果があると言えます。

 

2-2.血糖値を下げ、ダイエットになり、生活習慣病予防にも!

グァバに含まれるタンニンケルセチンポリフェノールの一種です。これは実ではなく、葉っぱの方に含まれているものです。グァバ茶の中には特定保健用食品(トクホ)を取得しているものもありますね。

緑茶でおなじみのタンニンには肌を引きしめ、ハリを保つ効果があります。また、皮膚を保護し、メラニンの合成を阻害し肌を美白に保つという作用もあります。下痢を改善する効果があるというのもお腹が緩めの人にはうれしいですね。

ケルセチンもポリフェノールの一種であり、血流の改善、動脈硬化予防、コレステロール低下と生活習慣病予防に有効な栄養素の一つです。また、抗炎症作用があるため関節痛を和らげる効果があると言われています。

また、これらのポリフェノールは糖の吸収を穏やかにする効果があり、食物繊維と合わせてよりダイエット効果が期待できます。

 

2-3.疲労回復に夏バテ予防にも!

グァバに含まれる葉酸やパントテン酸、その他ビタミンB群には疲労回復効果があります。

また、カリウムにも夏バテ予防効果があり、まさに熱い南国で食べるのにぴったりのフルーツと言えます。

海に入った後、冷たいグァバ入りスムージーを飲めば健康も疲れた体のアフターフォローもばっちりですね。

 

グァバのおすすめの食べ方はこちら!

生でも美味しく食べられるグァバですが、やはり種の食感が気になるという人も多いです。また、葉っぱの方にポリフェノールが多く含まれているため、そちらも余すことなく取りたいですよね。おすすめの食べ方をいくつか紹介します。

 

3-1.やっぱりこれ、グァバスムージー

やはり、果物の栄養を丸ごと取ろうと思うとスムージーがおすすめです。さすがに葉っぱは入れられませんが、実の栄養は余すことなく取ることができます。

味が薄味のため、他の野菜や果物と違和感なく混ぜることができるのもおすすめの理由です。種も細かく粉砕するため気にならないのもいいですね。

お好きな野菜や果物と一緒に水・牛乳・豆乳・ヨーグルト等と混ぜてミキサーにかけるだけでできるお手軽さもいいですね。koppariでは美味しく食べられ、栄養素も取れる最適な組み合わせに加え、急速冷凍技術を存分に生かした味の劣化のないスムージーを提供しています。

 

3-2.汎用性抜群、グァバジャム

ある程度まとまった量のグァバを入手できたなら、ジャムを作るのもおすすめです。

ジャムは作るのも簡単な上、パンに塗ったり、ヨーグルトに入れる、炭酸水を入れてジュースにするなどいろいろと応用が利きます。

簡単な作り方を書いておきますね。

材料:グァバ、砂糖orグラニュー糖orてんさい糖などの糖、レモンやシークヮーサーなどの搾り汁(適量)

0.準備

保存用の瓶(耐熱/密閉できるもの)を用意。鍋で5分ほど煮て、綺麗なタオルで水気をふき取っておく。

グァバの皮を剥いておく。

1.グァバと砂糖を2:1で火にかける

ここはお好みで砂糖の量を調整してください。グァバはもともとの甘みが控えめなので、まずは2:1で作ってみて調整していくのをお勧めします。この比率で作った場合、保存期間は2週間ほどです。砂糖の量が多いほど保存期間も長くなります。

2.グァバの実が柔らかくなったら裏ごしする

柔らかくなるまで、常にかき混ぜつつ火にかけて下さい。実がほぐれてきたら裏ごし器を使い裏ごしして種を取り除きます。

 

3.再度火にかけ、水分を飛ばす

火にかけてかき混ぜつつ、好みの硬さになるまで煮詰めていきます。とろみが出てきたころにレモン汁を加えます。これも全体の量によりますが、大体大さじ一杯くらいで良いです。

どのくらい水分を飛ばすかは、売っているジャムを思い出して下さい。割と煮詰めますが、冷えると固まるため若干緩めに抑えておくといいと思います。

4.煮沸消毒した瓶に入れ冷蔵庫で保存する。

先ほども言いましたがグァバと砂糖を2:1で作った場合は2週間程度、3:1だと一週間程度の保存期間を目安にしてください。砂糖を多くすれば保存期間は伸び、少なくすると短くなります。また、煮詰めるのを甘くして水っぽい状態でも保存期間は短くなります。

 

 

 

 

3-3.ポリフェノールを取る、グァバ茶の作り方

葉っぱを食べるには渋くて厳しいため、やはりポリフェノールを取ろうとするとグァバ茶になると思います。沖縄でなくともスーパーに売っていますが、自分で作ることもできます。

これはきちんと作ろうとすると数日かかります。葉っぱを天日干しにして乾かしたりする必要があるためですね。詳しい作り方はこちらのサイト様に書かれているので、本格的に作りたい方は参考にしてみてください。ここでは簡単な作り方をお教えしようと思います。

簡単に作ろうとするなら、新葉を摘んできてフライパンで炒って煮出すだけです。

本当にこれだけなんですが、もう少し詳しく説明すると

1.グァバの葉っぱの中で新しいものを摘む

虫に食われていないような新しい葉っぱ(先端に生えているようなもの)を摘んできます。当たり前ですが自分の庭に生えているものや、許可を取ってから摘んで下さいね。

2.手で千切るかはさみで切ってある程度細かくする

2-3cmくらいでしょうか。適当で大丈夫です。

3.フライパンで炒る

茶色くなって水分が飛んだ感じになるまで炒ります。一度炒ることにより、ポリフェノールの密度が上がります。また、成分が溶け出しやすくなります。

4.やかんや急須で煮出す

お湯に葉っぱを入れて沸騰させる必要はありません。急須に入れて5分ほど蒸らすか、ティーパックなどに入れて同じく5分ほど抽出させます。

 

 

これで大体の雰囲気は味わえると思います。もちろんポリフェノールも摂取できますよ。

 

まとめ

さて、どうだったでしょうか。聞いたことはあっても案外食べたことのない人もいるのではないかと思われるグァバ。

・甘み、酸味のある淡い味わい

・わずか1/9個で一日分のビタミンCが取れる

・ポリフェノールによる高い抗酸化作用

・アンチエイジング効果、生活習慣病予防

などなど様々な効果があるグァバ。スムージーやジャム、グァバ茶で効率的に栄養を取りつつトロピカルフルーツを楽しんでください!