ハイサイ!前回はグァバについてお話ししました。今回はパパイヤ!このフルーツも知っている人は多くても実際食べたことのある人は案外少ないのではないでしょうか。しかし、実は以外に多くの場面で見られるので、知らず知らずのうちに食べているかもしれません。
完熟でも未完熟でも一粒で二度おいしいパパイヤについて解説していきます!
今回の記事は集合体恐怖症の方はやや注意して下さい。黒い細かい種が密集した画像や、木にたくさんの実が連なった画像が出てきます。
・優しい甘みと独特の香り
・あのトマトと同じ成分が!風邪予防にも有効
・アンチエイジングは完熟パパイヤ、ダイエットは青パパイヤがおすすめ!
目次
パパイヤってどんな果物?
パパイヤ(パパイア)はアブラナ目、パパイア科、パパイア属に属する果物です。英名はpapaya、和名はパパイヤ(パパイア)です。漢字表記は万寿果ですね。パパイヤ、パパイアはどちらでも正解ですが日本で見かけるのは「パパイヤ」表記が多い気がしますので、このサイトでも「パパイヤ」で統一しますね。
パパイヤはこのように実っています。南国フルーツらしい、ヤシの木のような見た目ですね。
一見すると固そうに見え、実際手に取っても表面はつるつるとしていてずっしりと重みがあり、しっかりしている感じはありますが、実際皮は薄くて柔らかいです。未完熟の青パパイヤでもすんなりと包丁が入ります。
匂いについてですが、完熟のものは発酵臭とも言われる独特の香りがします。これは匂いの強いもの弱いものがあり、単に甘い香りのするものもあります。未完熟のものはほぼ匂いはありません。
味は酸味のないやさしい甘みがあります。マンゴーのような強い甘みではなく、淡めの味です。食べたときの味のインパクトとしてはドラゴンフルーツやグァバのような感じです。未完熟の青パパイヤは癖がなく、ほんのり甘いさっぱりとした味わいです。
食感は若いものはシャキシャキとしており、完熟するとトロリとしてきます。青パパイヤは生ではサクッとしていますが火を通すとねっとりとしてきます。
青パパイヤは種も実も白いですが、完熟すると黄色~オレンジ色になります。
本州で出回っているものはほとんど熟したフルーツパパイヤやその加工品ですが、石垣島含む沖縄地方だとむしろ青パパイヤの方が多く食べられています。
扱いは野菜と一緒で、癖のない味のため炒め物に使われたりサラダに入れたりすることが多いです。また、次項で詳しく説明しますが、青パパイヤにはたんぱく質を分解する酵素が多く含まれているため、肉を柔らかくする効果があります。
このパパイヤ、生では食べたことのない人も多いと思いますが、実はいろいろな形で加工されています。
例えば、ホテルの朝食などによくあるフルーツポンチ。その中に入っている、よくわからないピンク色の四角いもの、覚えていませんか?それがパパイヤです。
こんな感じのやつですね。若干繊維質に見え、食べてもシロップの味しかしない謎の物体と思っていた方もいるかもしれません。味が淡いため、フルーツポンチにするとシロップやほかの果物の味に負けてしまうことが多いですね。
他には、ドライフルーツの形で売られていることも多いです。
こちらは甘みが凝縮されるためパパイヤの自然な甘さを感じることができます。特にヨーグルトに入れてしばらくしてから食べるとぷるぷるして非常においしいです。
これらのように意外と身近にあるフルーツなんですね。それでは、栄養についても見ていきましょう。
パパイヤの栄養について あの栄養素も含まれている!
初めに言うとあの栄養素とはリコピンです。これについては後々詳しく触れるとして、まずは一覧をご覧ください。
・ビタミンC(60.9mg)
・βカロテン(274μg)
・カリウム(182mg)
・リン(10mg)
・葉酸(37μg)
・リコピン(2520μg)
・ペクチン等(1.7g)
・クエン酸
・パパイン
※()内は100g中の含有量を記載
このような感じになっています。
それぞれの効果はこちら。
ビタミンC | 抗酸化効果、美肌効果、感染症予防 |
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βカロテン | 夜盲症の予防・改善、がん予防、体を成長させる、美肌効果 |
カリウム | むくみ予防、夏バテ予防、高血圧予防、動脈硬化予防 |
リン | 骨や歯を丈夫にする、生理機能の維持、エネルギーを蓄える |
葉酸 | 胎児の健全な発育、貧血予防、認知症予防 |
リコピン | アンチエイジング効果、風邪予防、美肌効果 |
ペクチン等(食物繊維) | 便秘の解消、腸内環境改善、満腹感を維持する |
クエン酸 | 疲労回復、美容効果 |
パパイン | 胃もたれ予防、ダイエット効果、傷の直りを早める |
パパイヤを食べることにより、このような効果が期待できます。
特徴的なものに関してより詳しく見ていきましょう。
2-1.強力なアンチエイジング効果、風邪予防にも効果的
パパイヤにはリコピンが含まれています。トマトで有名な栄養素ですね。様々な健康効果があるということで一時期ブームになり、今でもたくさん食べられているトマトですが、その源となる栄養素がリコピンです。
さすがにトマトほどではありませんが、パパイヤにもしっかりと含まれており、アンチエイジング、風邪の予防、美肌効果といった様々な効果を得られます。
より具体的に言うとシミ・そばかすの予防、のどの痛みや咳を抑える効果があります。
もちろん、豊富に含まれるビタミンCにもこのような効果があり、お互いの効果を強めていると言えます。
さらに、βカロテンは体の中でビタミンAに変換され、目の健康に欠かせません。また、こちらにも美肌効果があります。さらに、リコピンやβカロテンは熟すことにより増加するため、アンチエイジング効果や美容効果を得たい方は完熟パパイヤを食べるのがおすすめです。
2-2.生活習慣病予防に胃もたれ予防、ダイエット効果まで
先ほどのリコピンやβカロテンは完熟するほど多くなると言いましたが、パパインは逆に未完熟の青パパイヤに多く含まれています。
パパインはいわゆる消化酵素であり、たんぱく質の分解を助けます。そのため、肉を柔らかくする効果があり、炒め物などで一緒に使われたり、パパイヤピューレに肉を漬け込んだりします。
また、パパインはたんぱく質のみならず、脂肪や糖質も分解する効果があります。通常多くの果物に含まれている食物繊維は満腹感を得たり、腸内環境を改善したりといった面でダイエット効果がありますが、パパイヤはこのパパインの働きにより、より直接的に脂肪の燃焼をサポートすることによるダイエット効果があります。当然、食物繊維や代謝を亢進させるビタミンB群も含まれているため、相乗効果でよりダイエット効果が高まります。
更にこのパパインには、LDL(悪玉)コレステロールを低下させる働きがあります。LDLコレステロールは血管の内側に溜まり、高血圧や動脈硬化を引き起こします。同じく高血圧などの予防効果のあるカリウムと合わせ、生活習慣病予防にも効果的です。
そしてもう一つ、パパインには殺菌作用や傷ついた組織を修復する作用もあります。そのため、傷ややけどに対する軟膏など薬の材料としても使われています。その他だと普通の界面活性剤では落ちない汚れを落とすために洗剤に入っていたりもします。
この効能全てがたんぱく質、脂質、糖質を分解するという効果からもたらされています。そのため当然、なにかと一緒に食べると消化の助けとなり胃の負担を軽減してくれます。
これらの健康効果、ダイエット効果を重視する方は青パパイヤを食べることをお勧めします。
パパイヤをまとめると
いかがですか。パパイヤの魅力は伝わったでしょうか。
フルーツとしての生食やドライフルーツ、野菜としての様々な調理など幅広く楽しまれているパパイヤ。
薬や洗剤として使われるほど強力な作用を持つパパイン酵素。
あのトマトと同じくリコピンが含まれており、様々な健康効果が期待できます。
完熟パパイヤでも青パパイヤでも、どのように食べても美味しく食べられていい効果を得られるため、ぜひこの機会に食べていただきたいです。
koppariではもちろんこのパパイヤ入りスムージーもご用意しています。スムージーにすることでさらに消化に良くなっており、栄養素を余すことなく摂取できるためお試しください!