ハイサイ!前回はキウイを紹介しました。
今回はザクロ編!ルビーのように透き通ったとても綺麗な果物です。女性の果実とも呼ばれるザクロの栄養や健康効果をご紹介します!
・旬は秋。生よりはグレナデンシロップとしてお酒やお酢に利用されることが多い
・健康効果はとても高い。美容効果、体調を整える効果あり
・ストレスを緩和する効果もあり、体も心も健康に
細かいつぶつぶが集まった画像が出てきます。見ようによってはややグロテスクなため、集合体恐怖症の方や内臓が苦手な方は注意して下さい。
目次
ザクロはこんな果物~旬、味、使われ方など~
ザクロはフトモモ目ミソハギ科、ザクロ属に属する果物です。和名はザクロ(石榴、柘榴)、英名はpomegranateです。
ザクロは世界各地で栽培されており、特に中東辺りではポピュラーな果物です。
日本では東北地方から沖縄まで生産できますが、国内での生産量は少なく、石垣島でも個人レベルで作られているような状況です。
そのため国内で見かけるものはカリフォルニアなどからの輸入品がほとんどとなります。
ザクロの旬は9-11月くらいで、秋の果物です。
ザクロの可食部は一つ一つが小さく、種の周りを覆っている赤い仮種皮と呼ばれる部分を食べます。
味は甘みも酸味もあり、まさに甘酸っぱいといった感じです。癖は少なく、リンゴの酸味を増して味を薄めた感じで、食感は梨のようにシャリシャリとしています。ポリフェノールが含まれているため、渋みを感じる場合もあります。
見た目のインパクトの割には優しめの味わいなので食べてみると気に入る人も多いと思います。
ザクロは綺麗な大きい花をつけるため、庭木として植えるのにも人気があります。
食用としては生食はもちろん、グレナデンシロップとして売られているのがメジャーです。
カクテルの材料にしたり、炭酸飲料や飲むお酢として使われていたりしますね。
自分で煮詰めてジャムを作ったり、潰して濾してジュースやスムージーにしても美味しく食べられます。
果肉一つ一つが細かく、種があるためやや加工しにくいですがクセのない甘酸っぱい味わいなので、他のものとも合わせやすいです。
食感は多少悪くなりますが種を出すのが面倒であればそのまま食べてしまっても構いません。
前菜のサラダに混ぜたり、ヨーグルトと一緒に食べても美味しいですね。色合いがルビーのようでとても綺麗なため、料理の彩に使うと見た目でも楽しむことができます。
ザクロの栄養!女性の果物と言われる理由とは
ではザクロの栄養素を抜粋して紹介します。
・熱量(83kcal)
・ビタミンB1(0.07mg)
・ビタミンB2(0.05mg)
・パントテン酸(0.38mg)
・ビタミンC(10mg)
・カリウム(236mg)
・クエン酸
・エラグ酸
・タンニン
・アントシアニン
・エストロン
※()内は100g中の含有量を記載
このような栄養素が含まれています。特に注目すべきものを太字にしています。
それぞれの栄養素の効能を簡単にまとめます。
ビタミンB1 | 糖質の代謝、皮膚や粘膜の健康維持、疲労回復 |
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ビタミンB2 | 脂質の代謝、成長促進、老化予防 |
パントテン酸 | LDL(悪玉)コレステロール低下、リラックス効果、免疫力を高める |
ビタミンC | 抗酸化作用、ストレス緩和、肌荒れ予防・改善、感染症予防 |
カリウム | 高血圧予防、むくみ予防、美肌効果、夏バテ予防 |
クエン酸 | 疲労回復、美容効果 |
エラグ酸 | アンチエイジング、炎症を抑える、糖尿病予防、がん予防 |
タンニン | 肌を引き締める、下痢の改善、生活習慣病予防、美白作用 |
アントシアニン | 視覚機能の改善、眼病予防、花粉症予防、メタボ予防 |
エストロン | 女性ホルモンのバランスを整える、更年期障害の予防・改善 |
このような効果があります。注目すべき内容をもう少し詳しく解説します。
2-1.美白・ダイエット効果に優れている
ザクロにはビタミンC・エラグ酸が含まれています。これらはメラニン色素の沈着を防ぎ、シミ・そばかすを予防してくれます。
また、ビタミンB1・B2も含まれており、脂質や糖質を代謝しエネルギーに変える手助けをしてくれます。
これにより体に蓄えられる前に消費される量が増えるため、ダイエット効果があると言えます。
2-2.体調を整える効果がある【むくみ予防、下痢予防、高血圧予防、感染症予防等】
ザクロには様々な栄養素が含まれていますが、まずカリウムは体の中の水分・塩分量を調節する働きを持っており、むくみ予防に効果があります。
次にタンニンですが、腸を引き締める収斂作用があり、下痢を予防・改善する効果があります。この引き締める効果は肌にも有効で、開いた毛穴などを目立たなくする効果もあります。
そしてザクロに含まれるアントシアニンといったポリフェノール、ビタミンC、ビタミンB2には抗酸化作用があり、血中のLDL(悪玉)コレステロールを低下させ、高血圧や動脈硬化を予防する効果があります。
ビタミンCは更に白血球や好中球といった病原菌と戦う細胞の働きを高めてくれるため、風邪などの感染症予防や病気の回復を早める働きもあります。
結論から言うとザクロにエストロゲン(女性ホルモン)は含まれていません。
ですが、ザクロにはエストロゲンの一種であるエストロンという植物性のホルモンが微量に含まれています。
これは女性ホルモンと同じような働きをし、ホルモンバランスを整え、更年期障害によるうつ、不安、イライラ、倦怠感といった症状を緩和してくれる効果があると言われています。
ですが、含まれている量が微量なため、ザクロを食べて明らかな効果があるかと言われると微妙なようです。
エストロゲン目当てで食べるというよりは、その他豊富な栄養素のアンチエイジング効果であったり、病気を予防し体調を整える効果を期待してザクロを食べた方がより効果を感じられると思います。
2-3.身体を強くし、精神も整えてくれる
ザクロに含まれているビタミンCはコラーゲンの材料になります。コラーゲンは関節軟骨の主要な成分であり、関節痛の予防になります。
その他、コラーゲンは筋肉、骨、血管、肌など体のすべての組織をしっかりとつなぎとめる接着剤のような役割をしており、体全体を強く丈夫にするために必須です。
そしてビタミンCのもう一つの効果がストレスを和らげる効果です。
ビタミンCはストレスを和らげる副腎皮質ホルモン、やる気を出したり集中力を維持してストレスに対抗するドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の合成を助けます。
また、ビタミンCだけではなくナイアシンにもリラックス効果があります。
これらの効果によって、ザクロは肉体的・精神的に体を丈夫にしてくれます。
【まとめ】スーパーフードザクロは美容・健康に良く、心身両面から体を強くしてくれる果物だった
今回はザクロについてお話ししました。
内容を簡単にまとめます。
・秋が旬の果物で、シロップをドリンクに利用することが多い
・美容によく、体調を整えてくれる
・ストレスを解消する効果もあるため精神的にも体を健康にしてくれる
以上です。皆さんもザクロを食べ、体も心も健康に過ごしていきましょう!