ハイサイ!前回はパパイヤについてお話ししました。今回はスイカ編です!あまりなじみのない人も多いかもしれない南国フルーツに対して、果物の中でもメジャーなスイカ。知ってることも知らないことも、全部まとめて見ていって下さい!
・スイカが好きで、栄養や効能を知りたい
・夏にスイカを食べるくらいだが、どうせ食べるなら効率よく食べたい
・スイカの新しい食べ方を知りたい
・皮や種まで食べられるスイカの魅力
・食べるスポーツドリンクとまで言われるスイカの栄養
・目からうろこの冷凍スイカ
目次
スイカについて改めて知ろう
スイカはウリ目ウリ科、スイカ属に属する野菜です。和名はスイカ、英名はwatermelonですね。漢字では西瓜と書きます。
スイカは野菜、というのはよく聞きますが、パイナップルの時にお話ししたように地面に生えるものは野菜、木に生るものは果物という定義の話ですので日常的な感覚の通り果物という認識で問題ありません。
実際、果実的野菜という分類にされている場合もあり、曖昧な部分でもあります。
地面に生っているスイカはこんな感じですね。日本全国で幅広く生産されているため、見たことのある方も多いでしょう。
生産量一位は熊本県ですが、二位は千葉県、三位は山形県と上位だけでもう日本縦断していますね。
南国フルーツと違いあまり沖縄で作られているというイメージはないかもしれませんが、きちんと作られています。温暖な気候を利用して、冬場も作っており通年出荷されています。
石垣島でも作られており、「とうめさんのスイカ」は有名ですね。地元のスーパーにも並ぶ、美味しいスイカです。
味については今更解説する必要もないかとは思いますが、ウリ科特有の香りに甘みの強い味です。きゅうりのような風味も感じられ、確かに野菜と言われても納得する味です。
食感は柔らかくシャリシャリしており、噛むたびに果汁が溢れます。非常にみずみずしく、まさに夏に食べたい果物ですね。
また、種類が多いのも特徴です。果肉が黄色いものや皮が黒いもの、四角いものなど様々な種類が売られています。四角いものに関しては成長途中で箱に入れたものなので少し違いますけれどね。
もちろん、見た目だけでなく全国でとても多くの品種が作られています。
それでは、最もポピュラーである緑に黒い縞々、赤い果肉のスイカの栄養についてみていこうと思います。
スイカの栄養はこちら 意外と侮れない健康効果が!
それではスイカの栄養素を抜粋してご紹介します。
・カリウム(120mg)
・βカロテン(830μg)
・チアミン(0.03mg)
・ビオチン(0.9μg)
・アルギニン(50mg)
・リコピン(4868μg)
・シトルリン
・リノール酸
※()内は100g中の含有量を記載
このような栄養素が含まれています。簡単な効能も記載しておきます。
カリウム | 高血圧予防、むくみ予防、美肌効果、夏バテ予防 |
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βカロテン | 生活習慣病(動脈硬化や心筋梗塞)予防、美肌効果、免疫力向上 |
チアミン | 糖質の代謝、二日酔い予防、腰痛・肩こりの軽減 |
ビオチン | 糖質の代謝、アトピーの軽減 |
アルギニン | 成長ホルモンを出す、免疫力アップ、疲労回復、美容効果 |
リコピン | アンチエイジング効果、風邪予防、美肌効果 |
シトルリン | 冷え・むくみの解消、肌の保湿、筋トレの効果アップ |
リノール酸 | LDL(悪玉)コレステロール低下、生活習慣病予防 |
免疫力向上などの健康、美容効果に加え、疲労回復や夏バテ予防にも効果的なスイカ。その効能について、もう少し詳しく見てきましょう。
2-1.食べるスポーツドリンク、スイカで水分補給!
みずみずしいスイカですが、90%ほどが水分であり、実際に大量の水が含まれています。その中でも、更にカリウムを筆頭にビタミン・ミネラル類も多く含まれているため食べるスポーツドリンクと言われることもあります。
また、スイカを食べると体が冷える、という話を聞いたことがありませんか?あれは主にカリウムの効果の一つで、利尿作用があります。尿と一緒に体内の熱も逃げるため一時的に体が冷えるというわけですね。もちろん、水分を多量に取れるため、冷やしたスイカを食べるのは冷たい水を飲んでいるようなものであり物理的に体温を下げる、という側面もあります。
次の項で説明しますが、スイカには冷えの解消効果もあります。一見矛盾しているようですが、あくまでも体温を下げる効果は一時的というのを覚えておいてください。
とはいえ、暑い夏の日差しの下で食べるスイカは水分補給になり、体も涼しくなるといいことづくめです。そう考えると夏の海で行うスイカ割りというのは理にかなった遊び方なのかもしれません。直射日光にさらされることの多い海では水分補給はなおさら大事ですからね。
石垣島に来た際には島内の様々なビーチで海水浴を楽しみ、スイカ割りで水分補給もいいかもしれません。
2-2.冷え性改善、むくみ予防、筋トレのサポートまで?!
前項で体を冷やす効果があると言いましたが、あくまでも一時的な効果です。スイカに含まれるシトルリンには、アルギニンと合わせて血流を増加させる効果があります。末梢血管が拡張し全身に血が巡ることにより、冷え性の改善やむくみの予防が期待できます。
また、たんぱく質の分解を抑制、合成を促進する効果もあり、筋トレにも効果があります。同時に成長ホルモンの分泌を促進させるため、成長期の子供は特にスイカを食べると良いですね。
シトルリンは天然の保湿成分でもあります。肌の水分量を保ち、艶やハリを維持するのにも役立ちます。先ほど述べたように血流を改善して新陳代謝を亢進させるため、古い肌を新しく生まれ変わらせる効果もあります。
2-3.血液サラサラ、生活習慣病予防にも効果的
これらは主に種に多く含まれるリノール酸、ビタミンEの効果です。
リノール酸はいわゆる植物性油に含まれる多価不飽和脂肪酸で、体内で合成できない必須脂肪酸のうちの一つです。LDL(悪玉)コレステロールを低下させ、血液をサラサラにして動脈硬化などの生活習慣病を予防します。
ビタミンEもホルモンバランスを整えたり、血流を改善したりとまさに二重に効果を得られます。
スイカの食べ方は多種多様 皮も種も、冷やしても!
さて、スイカの栄養素については述べたところで、スイカの食べ方についても触れようと思います。
スイカの皮は食べられると知っている人は多いと思います。ウリ科のためきゅうりのような味がし、実のように甘くはないですが野菜として普通においしく食べることができます。
有名なものとしては漬物でしょうか。他にも、スープにしたりきんぴらにしたりお肉と一緒に炒めたりと様々なレシピがあります。緑色の硬い外皮さえ除ければ、白い部分は余すことなく食べられるため一度食べてみてはいかがでしょうか。
皮に比べ、種は食べたことのある人は少ないと思います。お腹を下すから食べてはいけないと教わった人もいるようですが、よほど大量に食べ過ぎなければ心配はありません。
1-2日ほど天日干しにして種を割り、中の白い部分を食べたり、フライパンを使い塩で炒ってスナックのように食べたりと、特にアジア地域ではよく食べられています。
3-1.ぜひ試してほしい、冷凍スイカ
今回おすすめしたいスイカの食べ方は、この冷凍スイカです。できれば急速冷凍したものであれば最高ですね。
もちろん、ご自宅にある冷凍庫でも大丈夫です。明らかに甘みの増したスイカが楽しめるはずです。
一口大に切ったスイカを冷凍庫で凍らせるだけで、より甘いスイカに変身します。冷蔵庫や川で冷やすだけでも美味しいですが、冷凍スイカは噛めばサクサクとした食感が非常に小気味よく、舌の上で溶けて甘みが出てくる感じもとても面白いです。
これは感覚の問題ではなく、実際に甘くなっています。スイカに多く含まれている果糖は、冷やすとより甘く感じるようになります。
人間の舌は温度が下がるほど味に対して鈍感になりますが、それよりも果糖がより甘くなる方が強いため、甘みが増すということですね。
もっとも、何でもかんでも冷やせばいいかというとそうではありません。スイカのほかに果糖の割合が多いリンゴ、ブドウ、キウイなどは冷やすと甘くなりやすいですが、逆にパイナップルやみかん、イチゴなどは冷やしてもあまり変わりません。更にはパッションフルーツ、バナナ、マンゴーなどは低温障害といって逆に甘みが減ったりと害になる場合もあるため、これらは食べる直前に冷やす程度にとどめておきましょう。
マンゴーやパッションフルーツなどは当サイトでもまとめていましたが、追熟させるために基本的には常温で置いておくのをお勧めします。食べごろになったら冷蔵庫に入れ、冷えたらすぐに食べると美味しく食べられますよ。
koppariでは急速冷凍技術を用いてより完成度の高い冷凍スイカを提供しています!
まとめ
さて、今回はスイカについて話してみました。
・夏の水分補給におすすめ!
・冷え性改善、筋トレのサポートに生活習慣病予防まで
・一度は食べて欲しい、冷凍スイカ
今年の夏もスイカを食べて元気に過ごしましょう。