果物解説

世界最古の果物、イチジクに含まれる栄養と効能 果物別解説-イチジク編

ハイサイ!前回はプルーンについて解説しました。

今回はイチジク編!世界最古とも言われるフルーツの栄養や効能についてお話しします!

要点まとめ

・聖書にも登場する、古代から存在する果物
・旬の時期は初夏から秋、上品な優しい甘さを楽しめる
・消化を助け、便秘を改善するなど胃腸の働きを助ける効果がある

 

イチジクの基礎知識【生産地、味、旬、食べ方など】

イチジクはバラ目クワ科、イチジク属に属する果物です。和名はイチジク(無花果)、英名はfigです。

イチジクはかなり古い果物で、エジプトの壁画に描かれていたり、キリスト教の聖書でアダムとイブがイチジクの葉で肌を隠したといった記述があります。

原産地はアラビア半島と言われており、その後世界各地へ広がりました。

現在では地中海地方やアメリカのカリフォルニア州で主に生産されています。

日本では愛知県、和歌山県、福岡県などで多く生産されています。寒さに弱いため、東北以南で栽培されています。石垣島や沖縄本島でも作られていますよ。

漢字では花がない果実と書きますが、イチジクの花は実の内部にあります。

ではどのようにして受粉するかというと、イチジクコバチという蜂が実のお尻の方から中に入り、花粉を媒介しています。

日本にはイチジクコバチはおらず、イチジクの木も受粉を必要としない(単為結果)ように改良されているため実の中に虫がいるという心配はありません。

旬は6-10月頃と長く、品種によって夏の早い時期に取れるものと秋に取れるものがあります。

味は酸味が弱めの甘酸っぱい味わいですが、甘みもそこまで強くなく、癖のない柔らかい味がします。よく「上品な甘さ」と言われますね。

食感が独特で、前述の小さい花が実の中にたくさんあるため、プチプチとした食感がします。

ガツンと強力な甘みや酸味がなく、優しい味が楽しめるのでどちらかというと大人向けの味とも言えます。

ただし、ドライフルーツにしたイチジクはかなり甘みが強くなるので、また違った味が楽しめます。

主な食べ方は生で食べる、サラダに入れる、ジャムにする、コンポートにしてタルトに乗せる、パンやケーキに練りこむ、肉と一緒に食べる、などがあります。

珍しいものだとイチジクの天ぷらもあるようです。

また、葉っぱを乾燥したものは薬用になり、入浴剤としてお風呂に入れて冷え性、肌荒れ、痔の出血止めや神経痛に効果があると言われています。

様々な方法で古くから利用されてきたイチジクですが、次項で実の栄養や効能について見ていきます。

 

イチジクの栄養はこちら!胃の健康に良く、便秘解消にも効果あり

では、イチジクの栄養素を抜粋して紹介します。

イチジクの栄養素(抜粋)

・熱量(54kcal)
食物繊維(1.9g)
・ビタミンB1(0.03mg)
・ビタミンB2(0.03mg)
・ビタミンB6(0.07mg)
・ビタミンC(2mg)
カリウム(170mg)
・カルシウム(26mg)
・鉄(0.3mg)
フィシン
・アントシアニン
※()内は100g中の含有量を記載

このような栄養素が含まれています。特に含有量の多いものや注目すべきものを太字にしています。

これらの栄養素の効能を簡単にまとめます。

食物繊維 便秘の解消、腸内環境改善、満腹感を維持する
ビタミンB1 糖質の代謝、皮膚や粘膜の健康維持、疲労回復
ビタミンB2 脂質の代謝、成長促進、老化予防
ビタミンB6 脂質の代謝、造血作用、アレルギー緩和、ホルモンバランスを整える
ビタミンC 抗酸化作用、ストレス緩和、肌荒れ予防・改善、感染症予防
カリウム 高血圧予防むくみ予防、美肌効果、夏バテ予防
カルシウム 骨や歯を作る気持ちを安定させる、免疫力を高める
疲労改善、貧血予防
フィシン 胃もたれ予防、胃炎予防、吹き出物予防、二日酔い予防
アントシアニン 視覚機能の改善、眼病予防、花粉症予防、メタボ予防

このような効果があります。もう少し栄養と効果について深堀りして解説します。

 

2-1.イチジクは胃に良い【胃もたれ予防に二日酔い予防まで】

イチジクには独特のたんぱく質分解酵素であるフィシンが含まれています。

文字通りたんぱく質の分解を助けてくれる酵素で、お肉と一緒に料理すると肉を柔らかくしてくれるものですね。

これは別に料理の段階で組み合わせなくても、一緒に食べるだけで胃の中で消化を助けてくれます。

胃の負担が軽くなるため胃もたれを予防・改善し、胃炎の予防にもなります。

胃炎は吹き出物の原因となることもあり、吹き出物予防にもなります。

また、二日酔いにも効果があることが分かっています。

更に、イチジクには脂質や糖質を分解するアミラーゼやリパーゼといった酵素も含まれているため、胃腸の負担を減らしつつ効率的に栄養素を吸収する手助けもしてくれます。

 

2-2.豊富な食物繊維で便秘改善、コレステロールを下げ糖尿病も予防!

イチジクにはペクチンと呼ばれる水溶性の食物繊維が多く含まれています。

食物繊維は体の中で吸収されずに腸まで届き、善玉菌のエサになって腸内環境を改善してくれます。

便秘の解消はもちろん、LDL(悪玉)コレステロールを低下させ、動脈硬化予防にもなります。

また、血糖値の急な上昇を抑え、糖尿病予防にも効果があります。

他に考えられる健康効果としてはカリウムも豊富に含まれているため、体内の水分・塩分量を調節する効果があります。

これによって高血圧予防むくみ予防の効果があります。

食物の質が悪かった古代から、消化吸収を助けてくれるイチジクはとても助かる果物だったに違いありません。

現代でも何かと食生活が乱れ、体の不調を訴える人は多いため、生きる上で最も基本で重要な食べて栄養を吸収するという胃腸の機能をサポートしてくれるイチジクは優秀な食べ物だと言えます。

 

【まとめ】世界最古のフルーツ、イチジクは胃腸の健康に良い優しい果物だった

今回はイチジクについて解説しました。

簡単に内容をまとめます。

・世界最古とも言われる古代から存在してきた果物

・旬は初夏から秋にかけて、優しく上品な甘さがある

・豊富な食物繊維とたんぱく質分解酵素により胃腸を助ける

以上です。皆さんも旬の時期になったらイチジクを食べて、弱った胃腸を大事に過ごしていきましょう!