果物解説

シークヮーサーの疲労回復効果がすごい! 果物別解説-シークヮーサー編

ハイサイ!前回はパッションフルーツについてお話ししました。今回はシークヮーサーです!主役になることが少ないためあまり知られていないシークヮーサーですが、魅力いっぱいあるのでお伝えします。

おおよそこのような方に向けて書いています。シークヮーサーに興味がある人はぜひ見ていって下さい!

✔シークヮーサーの効能について知りたい
✔シークヮーサージュースが好きだ!
✔シークヮーサーの使い道を迷っている

 

この記事を見れば、こんなことが分かります。脇役にしておくにはもったいないほどの効果があるため、この機会にシークヮーサーの面白さを知っていって下さい。

今回の要点まとめ

・シークヮーサーは疲労回復効果がすごい!
・栄養素同士の相乗効果によりアンチエイジング効果が高まる!
・皮ごと取れるスムージーがおすすめ!

 

シークヮーサーの基礎

シークヮーサーはムクロジ目ミカン科ミカン属に属する果物です。英名はflat lemon、和名はヒラミレモンです。原産地は不明ですが、古くから沖縄地方に自生する果物として知られてきました。国内のものはほぼ100%沖縄県で栽培されており、もちろん石垣島にもたくさんあります。

見た目はミカンに似ており、木に生っている姿もほぼ同じです。ちなみに、流通しているシークヮーサーは緑色の状態のものが多いですが、熟すときちんと黄色くなり、見た目もさらにミカンに近くなります。

このような感じですね。ぼこぼこした見た目はミカンというよりゆずに近いでしょうか。実際、12-2月くらいには生食用のシークヮーサーも出回っています。普段は酸味の強い柑橘系の味ですが、甘みが強まり生でも食べられるようになります。それでも、やはりミカンなどに比べると酸っぱいです。

そのため、やはり主な用途はジュースなどの加工品が多いですね。石垣島のスーパーにはシークヮーサーポン酢なども売られています。その他、レモンの代わりにサラダやお肉に絞ったり、メインの食材というよりは脇役といったポジションで使われていることが多いです。

ですが、シークヮーサーには他の果物と違った効能があります。次にそのあたりを見ていきましょう。

 

シークヮーサーの驚くべき栄養素

さて、脇役だの主役ではないだの一部手厳しい言葉を並べてきましたが、栄養素に関してはそんなことはありません。むしろ他の果物と比べ、健康維持に必要な成分が豊富に含まれています。

まず、いつも通り主な栄養素を抜粋します。

シークヮーサーの栄養素(抜粋)

・カリウム(180mg)
βクリプトキサンチン(120μg)
・ビタミンC(11mg)
・カルシウム(17mg)
・マグネシウム(15mg)
クエン酸(9g)
ノビレチン(122mg)
タンゲレチン(71.3mg)
・ヘスペリジン
・レシチン
※100g辺りに含まれる成分量

特徴的なのはこのあたりです。とりあえず、それぞれの効能についてまとめますね。

カリウム 高血圧予防、むくみ予防、美肌効果、ダイエット効果
βクリプトキサンチン 骨粗鬆症、脂質代謝異常症、肝機能異常症、動脈硬化、2型糖尿病予防
ビタミンC 老化予防、免疫力向上
カルシウム 骨や歯を作る、気持ちを安定させる、免疫力を高める
マグネシウム カルシウムやその他のミネラルの循環を助ける
クエン酸 疲労回復、血液サラサラ、美肌効果、がん予防
ノビレチン 血糖値上昇抑制、排尿機能の改善アレルギーの改善、認知症予防
タンゲレチン 美肌効果、がん予防、抗リウマチ作用、骨粗鬆症予防、歯周病予防
ヘスペリジン ビタミンCを安定させる冷え性改善、血圧上昇抑制、ストレス改善
レシチン 肝機能改善、ストレス改善、認知症予防

さて、例にもれず表が長くなってしまいましたので、この中の特に面白いものについて、もう少し掘り下げてみたいと思います。

2-1.シークヮーサーの疲労回復効果はすごい!

シークヮーサーには他の柑橘類と比べ、特にクエン酸が多く含まれています。

具体的に言うとレモンの2倍オレンジの4倍ミカンの8倍程度含まれています。

そのため、効率よくクエン酸を取りたい場合、特におすすめの果物ということができます。

2-2.糖尿病に認知症、アレルギーにも効果あり!?

シークヮーサーに特徴的な2つの成分として、ノビレチンタンゲレチンがあります。

骨粗鬆症や肝機能にも良いとされているβクリプトキサンチンは柑橘類全般に含まれていますが、ノビレチン、タンゲレチンはシークヮーサーに特徴的に多く含まれています。

含有量の比較は以下になります。

果皮含有量比較 ノビレチン タンゲレチン
シークワーサー 122mg 71.3mg
すだち 23mg 13.3mg
かぼす 4mg 8.5mg
ゆず 0mg 0.6mg

           ※中村学園大学独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センターより

圧倒的に多いですね。ところで、これは果皮の含有量です。つまりは皮に含まれているんですね。つまり、果汁のみを絞るジュースよりも、皮もまとめて取れるスムージーはまさにシークヮーサーを食べるのに最適と言えそうです。

 

2-3.アンチエイジングにも効果的!

ビタミンCは、酸っぱいもの全般に含まれるビタミンで、抗酸化作用(老化予防)が有名ですね。

これまで紹介してきたフルーツにも含まれている栄養素ですが、シークヮーサーにはヘスペリジン、という栄養素が含まれています。

これはビタミンCを安定化させ、崩壊を防ぐ効果があります。つまり、相乗効果によりさらにビタミンCの効果が高まるというわけですね。

相乗効果の例はこれだけではなく、カルシウム・マグネシウムも互いに補い合って効果を高めています。

この栄養素同士が補い合い、より高い効果が期待できるというのもシークヮーサーの特徴ですね。

 

まとめ

さて、今回はシークヮーサーの魅力について話していきました。

・同じ柑橘系の中でもレモンやオレンジより疲労回復効果が優れている

・骨粗鬆症や認知症、糖尿病といった生活習慣病予防になる

・栄養素同士の相乗効果により健康効果が高く、アンチエイジング効果が期待できる

・有効成分は皮に多く含まれているため、皮ごと取れるスムージーがおすすめ!

以上、食べ物のおともに添えられているイメージのシークヮーサーですが、とても頼りになる効果があることが分かりました!ぜひ、スムージーで他の果物とともにすっきりとした味わいを楽しんでください!