梨とリンゴのハーフ？南国果物レンブについて　果物別解説-レンブ編

ハイサイ！前回は紅芋について解説しました。

今回はレンブ。あまり聞きなじみのない人が多いかもしれません。不思議な食感と味が楽しめる南国フルーツなので、この機会に知っていって下さい！

 

【梨？】レンブはこんな果物！【林檎？】

レンブはフトモモ目フトモモ科、フトモモ属に属する果物です。和名はジャワフトモモ（ジャワ蒲桃）、もしくはレンブ（蓮霧）、英名はWax Appleです。

レンブはフトモモ科の植物です。今まで紹介してきた中でフトモモ科というとグァバがありました。

味や食感はバラ科である梨やリンゴに近いのですが、分類的にはグァバの仲間ですね。

独特の見た目をしており、細長くお尻の部分は割れており中に食い込むような感じで窄まっています。

この部分は虫などが入り込みやすいため、食べるときには切り落とした方がいいと思います。

台湾やマレーシアなど熱帯地方で主に栽培されており、日本では石垣島含む沖縄の一部で生産されています。

日本では大規模に栽培されていないため、スーパーなどではなかなか出回っていませんが、石垣島内だと個人販売所などで見かけることがあります。

味はあっさりさっぱりといった感じで、甘みと酸味が弱く、リンゴと梨の中間のような味をしています。食感はシャリシャリしていて、少し水分量が少ないリンゴのような感じです。

甘酸っぱい、という表現で合っているかとは思いますがパイナップルのようなはっきりとした味ではなく、淡く優しい上品な味をしています。

若干の渋みを感じることもありますが、大きな種などがないためサクサクと食べられるのもいいところです。

英名はワックスアップルと言い、その名の通り表面はワックスを塗ったようにテカテカしています。皮は非常に薄いため、剥かずにそのまま食べられます。

 

レンブの栄養は？水分補給、血圧調整に効果的

では、レンブの栄養を抜粋してお伝えします。

※信憑性のある含有量の数値が不明でしたので、今回は栄養素のみの表記とさせて頂きます。

あっさりとした味のわりに、豊富なビタミン・ミネラルが含まれています。

それぞれの栄養素の効能について簡単にまとめます。

βカロテン	視力低下・眼精疲労予防、抗酸化作用
ビタミンC	免疫力向上、抗酸化作用（アンチエイジング効果）
カリウム	高血圧予防、むくみ予防、美肌効果、ダイエット効果、夏バテ予防
カルシウム	骨や歯を作る、気持ちを安定させる、免疫力を高める
ナイアシン	脂質やエネルギー代謝を円滑にする、皮膚や粘膜の健康を維持する
鉄分	疲労改善、貧血予防
ペクチン（食物繊維）	便秘の解消、腸内環境改善、満腹感を維持する

全体的に美容効果が高い構成になっています。もう少し効果を詳しく見てみましょう。

 

2-1.血圧安定、水分補給で夏バテ予防

レンブにはカリウムが含まれており、体内のナトリウムを排出し、高血圧を予防する効果があります。

また、水分量の調節もしてくれるためむくみ予防にもなります。

さらに、レンブには水分も多く含まれており、かなりさっぱりとした味わいのため、汗をかく時期の水分補給・栄養補給に適しています。

サクサクと小気味良く食べられるため、バテ気味でも食べやすいですね。

鉄分も含まれているため、同時に疲労回復、貧血の改善も図れます。

難しい手間がなく、買ってすぐに軽く洗ってその場で食べられるため、石垣島の個人販売所で購入して太陽の下で齧ると何とも南国感を味わえますよ。

 

2-2.アンチエイジングやダイエットに効果あり！

レンブには美容効果のある栄養素が多く含まれています。

ビタミンC、βカロテンには抗酸化作用があり、活性酸素によって皮膚や血管が錆びていく老化を防止してくれるため、アンチエイジング効果が期待できます。

また、ナイアシンは脂質の代謝を助け、脂肪を燃焼させます。さらに食物繊維の一種であるペクチンが含まれており、腸内環境を整えてくれます。腹持ちも良くなるため、ダイエットにも向いています。

レンブ一つで手のひらに収まるくらいのサイズがあるため、食前に食べると満足感があり、食べすぎを防いでくれます。

もちろん、ご飯の量を減らしてデザートに食べてもいいと思います。サラダに入れたり、冷麺に入れたりといった食べ方もあるようですね。いずれにしろ夏を感じるさっぱりとした料理に合います。

 

【まとめ】リンゴと梨の中間のような食感。上品な味で、美容効果あり！

今回はレンブについてまとめました。

あまり聞きなれないフルーツだと思いますが、魅力は伝わったでしょうか。パイナップルやマンゴーのようなインパクトのある味ではないですが、優しく上品な味で、さっぱりと食べられるため好きな人も多いです。

石垣島ではファーマーズマーケット（農産物直売店）のゆらてぃく市場や、島内に点在している個人販売所や無人販売所で見られるため、見つけたら手に取ってみてください。

最後に簡単に内容をまとめます。

以上です。皆さんも南国で南国のフルーツを食べて、南の島を満喫してください！