ハイサイ!前回は日本古来の果物、柿を紹介しました。
今回はレモン編!ビタミンCを多く含む果物として有名ですが、実際の含有量や他の栄養はどうなのか解説します!
・瀬戸内海や地中海で有名な果物。冬が旬だが通年収穫できる
・健康効果も高く、美容・ストレス解消・免疫力向上
・ビタミンCとルチンの相乗効果で生活習慣病予防にも効果的
目次
レモンの基礎知識【生産地、旬、味、利用法】
レモンはムクロジ目ミカン科ミカン属に属する果物です。和名はレモン(檸檬)、英名はlemonです。
味はかなり違いますが、分類上はみかんの仲間ですね。
地中海料理で使われているイメージがあるかと思いますが、世界ではインド、メキシコ、中国がトップスリーの生産国です。
国内では広島県、愛媛県、和歌山県が上位三県です。瀬戸内海レモンは有名ですね。
レモンは寒さに弱く、気温が-4℃を下回ると木が枯れてしまいます。また、夏は乾燥していることが好ましく、その点で瀬戸内海付近での栽培に適しています。
通年湿度が高い石垣島での生産量は多くありませんが、石垣や宮古でも栽培はされています。
レモンは上記の条件を満たせば年中収穫できる果物で、スーパーでいつでも買うことができます。
その中でも旬と言えるのは冬で、12月-3月くらいが最も出回る時期となっています。
青取りされたグリーンレモンは10月頃に店頭に並んでいることが多いですね。
味はとても酸味が強く、pHでいうと2程度になります。そのまま食べると強い酸味に柑橘系の香りと苦みを感じます。
もっぱら果汁を利用することが多く、揚げ物や焼き魚や牡蠣にかけたり、紅茶に入れたり、カクテルに使われたりします。
砂糖と合わせて甘酸っぱい味にするととても爽やかになり、ジュース、レモネード、ゼリー、タルト、パイ、マーマレードなど様々な形に加工されています。
はちみつ漬けやシロップ漬けなどで直接輪切りのレモンを食べることもありますね。
レモンの栄養は?ビタミンCだけではない!【クエン酸やルチンも豊富】
それではレモンの栄養素を抜粋して紹介します。
・熱量(29kcal)
・食物繊維(2.8g)
・ビタミンB6(0.08mg)
・ビタミンC(53mg)
・カリウム(138mg)
・鉄分(0.6mg)
・クエン酸(6.5g)
・ルチン
※()内は100g中の含有量を記載
このような栄養素が含まれています。特に注目すべきものや含有量の多いものを太字にしています。
これら栄養素の効果を簡単にまとめます。
食物繊維 | 腸内環境改善、生活習慣病予防、満腹感を維持 |
---|---|
ビタミンB6 | 脂質の代謝、成長促進、アレルギー緩和、ホルモンバランスを整える |
ビタミンC | 抗酸化作用、ストレス緩和、肌荒れ予防・改善、感染症予防 |
カリウム | 高血圧予防、むくみ予防、美肌効果、ダイエット効果、夏バテ予防 |
鉄分 | 疲労改善、貧血予防 |
クエン酸 | 疲労回復、美容効果 |
ルチン | 毛細血管を強くする、脳卒中予防、糖尿病予防、ビタミンCの吸収促進 |
以上のような効果が期待できます。もう少し内容を深堀りして解説します。
2-1.美容によく、ストレスを減らし、風邪予防にもなるレモン
レモンは柑橘類の中でナンバーワンのビタミンC含有量を誇ります。
フルーツの中でトップはアセロラで、他にもグァバなどレモンよりも多くビタミンCが含まれている果物はありますが、それらはもはや一日のビタミンC量としては過剰であり、レモンも十分にビタミンC補給としては優れています。
そのビタミンCはコラーゲンの材料になり美肌・美白作用はもちろん、ストレスを和らげてイライラを緩和し、免疫力を高めて風邪予防にもなります。
更にレモンの凄いところはルチンというポリフェノールの一種が含まれているところです。
このルチンがビタミンCの吸収を助け、ただでさえ多いビタミンCをより効率よく体に取り込めるようにしてくれます。
2-2.疲労回復効果も高い!スポーツのお供にも最適
レモンには豊富なクエン酸も含まれています。
人間が活動すると疲労物質である乳酸が筋肉などに溜まり、疲労を感じます。クエン酸は乳酸の分解を促進し、エネルギーに変える手助けをしてくれます。
食欲増進効果もあるため、身体が疲れていても回復のための栄養を補給しやすくなります。
同時に鉄分も取れるため、貧血を改善し更に疲労回復効果は高まります。
レモン果汁入りのドリンクやはちみつレモンなど、運動や頭脳労働の後でエネルギーを補給するときに特におすすめです。
2-3.高血圧、心臓病、糖尿病・・・生活習慣病予防にも効果あり!
ルチンには毛細血管を強くしてくれる効果があります。
老化や食生活、睡眠のリズムなどで体の血管はダメージを受けてボロボロになっていきます。
ルチンはその血管に弾力を取り戻し、健康な状態にする働きがあります。
そのため、脳卒中や心疾患、動脈硬化など、血管に関わる病気の予防に効果があります。
脳の血管ももちろん修復してくれるため、脳血流が活性化し、認知症にも効果があるとされています。
同時に血圧を下げる効果もあるため、体の塩分・水分量を調整してくれるカリウムとの相乗効果で高血圧予防にも効果があります。
それだけではなく、膵臓にも作用しインスリンの分泌を促してくれるため糖尿病予防にも効果があります。
ビタミンCにも抗酸化作用があるため、レモンの生活習慣病予防効果はとても高いと言えます。
【まとめ】柑橘類No.1!ビタミンCの代名詞レモンは健康にも良かった
今回はレモンを解説しました。
柑橘類の中でナンバーワンのビタミンC含有量とその吸収を助けるルチンのコンビネーションがとても良い果物です。
最後に内容を簡単にまとめます。
・旬は冬だが、一年中食べられ、加工品も多い柑橘系の果物
・美容に疲労回復、風邪も予防できる
・ビタミンC+ルチンの働きで生活習慣病予防もばっちり
以上です。皆さんも疲れたときや季節の変わり目など、レモンを食べて元気に過ごしていきましょう!