野菜解説

長芋の栄養価はどれほど?ねばねばシリーズ第二弾 野菜別解説-長芋編

ハイサイ!前回はオクラについて解説しました。今回は長芋編!ねばねばしたものは栄養価が高い説を検証していきます。

要点まとめ


・長芋は山芋の中の一種類。みずみずしくあっさりとした味わい
・消化酵素が含まれており、胃にやさしく栄養満点
・生活習慣病予防に美肌効果も!

 

長芋はこんな野菜 山芋とは違うの?

長芋はヤマノイモ目ヤマノイモ科、ヤマノイモ属に属する植物です。和名はナガイモ(長芋)、英名はnagaimoもしくはchinese yamです。

長芋というのはヤマノイモ科の植物(一般に山芋)の一種で、他に大和芋や自然薯といった種類があります。

いずれも細長く地面に深く根差して生えており、切ると粘りがあるのが特徴です。

通常、じゃがいもやサツマイモ、里芋といった芋類は生食には適しませんが、山芋たちは生で食べることができるのも特徴の一つです。

国内では青森県と北海道が主な産地で、この2か所だけで80%程度の山芋を作っています。

寒いところで取れるイメージがあるかもしれませんが、石垣島でも作られており中身が紫色の品種もあります。

味は他の芋類に比べると淡白で、水分が多めで食感もシャリシャリしています。長芋は特にあっさりとしていて、大和芋や自然薯はもう少し粘り気が強く甘みがあります。

主に食べられる根っこの部分だけではなく、葉っぱや蔓のわき目部分に生えてくるむかごも美味しいですよね。

これは山芋の種イモともいえるもので、山芋の味がして里芋のような食感がする食べ物です。ご飯に混ぜたり塩ゆでにしたりして頂きます。

長芋の有名な食べ方はやはりすりおろしてとろろにすることでしょうか。麦とろご飯にしたり、うどんやそばにかけたりと和食によく使われています。

また、生でも梅干しや昆布と合えたり、漬物にしたりと幅広く利用されています。熱を通すとほくほくとした食感になるため、これもまた美味しいですね。そのままソテーしたり、ステーキの付け合わせ、グラタンにされたりもしているようです。

 

長芋の栄養!やっぱりねばねばはすごかった

では、長芋の主な栄養はこちらになります。

長芋の栄養素(抜粋)

・食物繊維(1.0g)
・ビタミンB1(0.10mg)
パントテン酸(0.61mg)
・ビタミンB6(0.09mg)
・カリウム(430mg)
・リン(27mg)
ジアスターゼ
ムチン
コリン
サポニン
※()内は100g中の含有量を記載

このあたりが主な栄養素です。特に含有量の多いものは太字にしています。マーカーのついているものは中でも特徴的な成分になります。

では、それぞれの効能について簡単にまとめます。

食物繊維 便秘の解消、腸内環境改善、満腹感を維持する
ビタミンB1 糖質の代謝、皮膚や粘膜の健康維持、疲労回復
パントテン酸 LDL(悪玉)コレステロール低下、リラックス効果、免疫力を高める
ビタミンB6 脂質の代謝、酵素の働きを助ける、免疫の維持、貧血予防
カリウム むくみ予防、夏バテ予防、高血圧予防、動脈硬化予防
リン 骨や歯を丈夫にする、生理機能の維持、エネルギーを蓄える
ジアスターゼ 消化を助ける、栄養の吸収を良くする、胃を助ける
ムチン 整腸作用、胃の粘膜の保護、消化を助ける、便秘・下痢の解消
コリン 高血圧の予防、脂肪肝の予防、認知症予防、美肌効果
サポニン 抗酸化作用、免疫力向上、肥満予防、血流改善

それぞれの効果はこのようになっています。更に特徴的なものについて見ていきましょう。

 

2-1.消化酵素が含まれており、胃にやさしく栄養が取れる!

長芋に含まれるジアスターゼは消化酵素の一つで、でんぷんの分解を助けてくれます。通常、唾液や胃液に含まれる消化酵素ですが、長芋はそれ自体に消化酵素を持っているため、体の負担が減ります。

さらに、ねばねばの元であるムチンが胃粘膜も保護してくれるため、より胃にやさしく栄養を吸収することができます。

 

2-2.コレステロール値を下げ、生活習慣病予防にも

先ほども出てきたねばねばの元であるムチンには、血糖値を下げたり血中コレステロール値を下げる効果もあります。

これらにより糖尿病予防や動脈硬化予防効果が期待できます。

もう一つの成分サポニンには脂質の吸収を抑え血栓予防効果もあります。脳卒中予防になりますね。

サポニンには強い抗酸化作用もあるため、美肌・アンチエイジング効果も期待できます。

更に、コリンには血管を拡張させ血流を良くする効果があり、高血圧動脈硬化予防に効果があります。同時に肝臓への脂肪の定着を抑え、脂肪肝を抑制する効果も報告されています。

これらムチン、サポニン、コリンの効果により、生活習慣病予防効果が高いと言えます。

 

2-3.肌に潤いを与える保水効果も!

長芋のねばねば成分はムチンや食物繊維によるもので、これらにはヒアルロン酸と同じような保水効果があり、肌に艶やハリを与える効果があると言われています。

同時に、カリウムやビタミンB1も含まれており、体内の水分量を調整してくれるため、むくみの予防や疲労回復にも効果があります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。やはりねばねばにはユニークな効果があるようです。今回の内容を簡単にまとめると、

・生でも焼いても美味しい

・胃にやさしく栄養が取れる

・生活習慣病予防効果あり

となります。

ちなみに、山芋を素手で触るとかゆくなるという方は酢で流すと収まります。とはいえ、酢自体が刺激の強いものなので、肌の弱い方はゴム手袋などをしたほうがいいかもしれません。

では、皆さんねばねばを食べて元気に過ごしましょう!