野菜解説

夏野菜、ナスの栄養はどれくらい? 野菜別解説-ナス編

ハイサイ!前回はトマトについて解説しました。

今回はナス編!定番の夏野菜の一つですが、改めてどんな野菜で、どんな栄養があるのか解説します!

要点まとめ

・焼きナス、煮物、漬物なんでも美味しい万能食材
・栄養素はまんべんなく含まれている
・夏バテ・生活習慣病予防、アンチエイジング効果あり!

 

ナスはこんな野菜!種類も豊富なナスの魅力

ナスはナス目ナス科、ナス属に属する野菜です。和名はナス(茄子)もしくはナスビ、英名はeggplantです。

鮮やかな紫色が美しい夏野菜の代表ですね。

表面はつるつるしていて、皮は薄く中身は白いです。実はスポンジ状で、油を良く吸ってくれるため肉料理の付け合わせとして人気です。

逆に灰汁があるため、あまり生食はされない野菜でもあります。

味は癖のないやさしい味わいで、みそ汁、焼きナス、漬物と広く利用されておりまさに煮ても焼いても美味しい野菜です。

国内生産量は高知県、熊本県、群馬県の順に多いですが、一位の高知県でもシェアは9%前後であり幅広く作られている野菜と言えます。もちろん石垣島でも作られています。

ナスは種類が多いことでも有名です。細長いものや丸いもの、地域によってさまざまなナスが作られています。

 

ナスの栄養!やはり夏に食べたい野菜

ではナスの栄養について抜粋してご紹介します。

ナスの栄養(抜粋)

・食物繊維(2.2g)
・パントテン酸(0.33mg)
・葉酸(32μg)
・ビタミンK(10μg)
・カリウム(220mg)
・マンガン(0.16mg)
ナスニン
コリン
※()内は100g中の含有量を記載

このような栄養素が含まれています。もちろんこれは抜粋なので、他にも多くの栄養が含まれています。ナスの栄養は特定のものが飛びぬけて多いというよりは、いろいろなビタミンやミネラルがまんべんなく含まれている感じですね。

では、上で挙げた栄養素の効能について簡単にまとめます。

食物繊維 便秘の解消、腸内環境改善、満腹感を維持する
パントテン酸 LDL(悪玉)コレステロール低下、リラックス効果、免疫力を高める
葉酸 胎児の健全な発育、貧血、認知症予防
ビタミンK 出血を止める、骨の健康を保つ
カリウム むくみ予防夏バテ予防、高血圧予防、動脈硬化予防
マンガン 骨の形成を促進、糖や脂質の代謝を助ける、神経・生殖機能の正常化
ナスニン 強力な抗酸化作用眼精疲労回復、コレステロールの吸収を抑える
コリン 高血圧の予防、脂肪肝の予防、認知症予防、美肌効果、食欲増進

このような栄養素が含まれています。では、この中でも更に特徴的なものについてもう少し分かりやすくまとめます。

 

2-1.強力な抗酸化作用でアンチエイジング、がん予防!

ナスに含まれているナスニンはポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用があります。

老化の原因は活性酸素が皮膚や内臓、血管を錆びさせることによるものです。ナスニンやビタミンCなどの抗酸化作用がある物質は活性酸素を除去し、老化予防(アンチエイジング効果)があります。

また、ナスニンにはコレステロール値を低下させる効果もあり、がん予防効果も報告されています。ポリフェノールを含む食材は他にもたくさんありますが、ナスニンは中でも効果が高いとされています。

さらに、灰汁に含まれるクロロゲン酸というポリフェノールも肝臓がん・肝硬変予防に効果があります。

このナスニンは皮に多く含まれている水溶性の物質のため、効率よく取るなら皮ごと使い汁も食べられるみそ汁や煮物などが適していると言えます。

 

2-2.高血圧、動脈硬化等の生活習慣病予防に!

ナスに含まれているコリンは血管を拡張して血流を改善する効果があります。

また肝臓への脂肪の蓄積を抑える、血中コレステロールを下げる効果もあり、高血圧、動脈硬化、脂肪肝といった生活習慣病予防に効果があります。

前述したナスニンにもコレステロールを下げる効果があるので更なる相乗効果が期待できます。

 

2-3.やっぱり夏野菜、夏バテ予防に効果的!

ナスは93%が水分です。また体の熱を取り除く効果もあり、夏の身体のほてりを鎮めてくれます。

秋茄子は嫁に食わすなといったことわざがありますが、これも体を冷やさないようにといったところから生まれたようです。

また、カリウムを含んでおり体内の余分なナトリウムを排出し、夏バテ予防の他、むくみ予防にも効果的です。

更に、コリンには胃酸の分泌を促し食欲増進効果もあり、暑さで食欲不振になりやすい夏に効率的な栄養補給をサポートしてくれます。

 

まとめ

今回はナスについて解説しました。今回の内容をまとめると、

・地域ごとの種類が豊富で年中食べられる野菜

・油や水との相性が良く、様々な料理に使える

・夏バテから生活習慣病予防までできる栄養素

このようになります。

突出して多い栄養素があるわけではないですが、特徴的なポリフェノールを含みまんべんなくいろいろな栄養が含まれているナス。

年中美味しく食べられますが、夏バテ予防効果もあるのでやはり旬の夏に食べたいですね。

なるべく皮ごと、できれば汁ごと食べられる食べ方がおすすめです。

それではしっかり野菜を食べて健康元気に過ごしていきましょう!